早稲田松竹にINTO THE WILDを見に行った。
Christopher McCandlessの人生を綴ったJon Krakauerの小説「INTO THE WILD」を,Sean Pennが映画に起こしたものである。
主役をEmile Hirschが演じている。
親から物質的な形でしか愛を注がれずに育った少年,家庭内不仲を見つつ育った少年の取った行動から,親として何を子に与えてやるべきか,考えさせられた。
自分が私生児だと知った時に,家庭内不和に面した時にわきあがる感情を,憎しみを他の人にぶつけるのではなく,大自然での生活で昇華させようとした青年のストイックさに感心した。
救済の山に居たおじいさんに「愛を信じますか?」と聞き,おじいさんが答えた「無条件に」という言葉に感心した。どのような境遇で育った人かはわからないが,無条件に自分が誰かに愛されていると思える老人はなかなかいないのではないかと思った。GOD is LOVEである。
非常に印象的だったのはジプシーの町で出てきた子供である。赤い?ズボンを履き,上半身は裸で髪型はアフロ。前輪がやけに大きな幼児用キックボードでクリスマスツリーを一生懸命引きずっている。その時,ジプシーのおっちゃんが主人公に放つ言葉が,「子供は時に親を厳しく評価するもんだ」。
これが自分の中ではかなり印象深く,謎のままであった。
あの少年は親に用意してもらったクリスマスツリーが気に入らなかったのか。それでひきずっているのか。あのキックボードはクリスマスプレゼントか。
気になった。
2009年2月10日火曜日
映画 ベンジャミン・バトン -数奇な人生-
映画ベンジャミン・バトン(The Curious Case of Benjamin Button)を見に行ってきた。
Francois Scott Key Fitzgeraldの短編小説をDavid Fincherが映画化した作品。
主人公のBenjamin ButtonをBRAD PITTが,その恋人のDaisyをCATE BLANCHETTが演じている。
Benjaminが80歳で産まれ,段々と若返って行くという設定で,恋人のDaisyと40歳くらいを中心に交差し,また離れて行く,という物語である。
愛する人と20歳過ぎで出会ったとして,80歳過ぎで死ぬまで,普通のケースでは約60年間を最愛の人と一緒に過ごせるわけである。
しかし,この2人の場合は違い,20年間ほどになる。
我々の場合,愛する人との時間はそれよりは長く持てるわけだが,やがて死に別れてしまい愛は消えて行く。
ゆえに最愛の人との時間を大切にしなければならない。
その点を,相手を80歳から始める事でうまく引き出した良作であると感じた。
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