早稲田松竹にINTO THE WILDを見に行った。
Christopher McCandlessの人生を綴ったJon Krakauerの小説「INTO THE WILD」を,Sean Pennが映画に起こしたものである。
主役をEmile Hirschが演じている。
親から物質的な形でしか愛を注がれずに育った少年,家庭内不仲を見つつ育った少年の取った行動から,親として何を子に与えてやるべきか,考えさせられた。
自分が私生児だと知った時に,家庭内不和に面した時にわきあがる感情を,憎しみを他の人にぶつけるのではなく,大自然での生活で昇華させようとした青年のストイックさに感心した。
救済の山に居たおじいさんに「愛を信じますか?」と聞き,おじいさんが答えた「無条件に」という言葉に感心した。どのような境遇で育った人かはわからないが,無条件に自分が誰かに愛されていると思える老人はなかなかいないのではないかと思った。GOD is LOVEである。
非常に印象的だったのはジプシーの町で出てきた子供である。赤い?ズボンを履き,上半身は裸で髪型はアフロ。前輪がやけに大きな幼児用キックボードでクリスマスツリーを一生懸命引きずっている。その時,ジプシーのおっちゃんが主人公に放つ言葉が,「子供は時に親を厳しく評価するもんだ」。
これが自分の中ではかなり印象深く,謎のままであった。
あの少年は親に用意してもらったクリスマスツリーが気に入らなかったのか。それでひきずっているのか。あのキックボードはクリスマスプレゼントか。
気になった。
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